Blog
ステンドグラスブログ
オーダーステンドグラスを注文する時に知っておきたい費用に関する3つのこと
2021/04/18
こんにちは、埼玉県さいたま市のステンドグラス工房「YUKO TERASHIMA ART & DESIGN」の代表 寺島裕子です。
「オリジナルのステンドグラスを自宅の窓に入れたい」、「お客さんの目を引く様なステンドグラスのパネルをお店の装飾に使いたい」と思っていても「費用感が分からない」とか「高そうだから」という理由で諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか?
実際オーダーステンドグラスは安いものではないですが、ステンドグラス作家さんに予算を伝えて相談してみる事で何か良い提案をしてもらえるかもしれません。
ステンドグラスの値段は「デザイン費」「材料費」「制作費」が大部分を占めますが、デザインを工夫する事で「材料費」「制作費」を調整することが可能です。
では、調整可能ないくつかの要素を見ていきましょう。
費用にかかる要素を知っておくことでご希望のオーダーステンドグラスを制作できるかもしれません。
(1)パネルのサイズ
ステンドグラスは教会や駅などにある大きなパネルから、ちょっとした窓に設置する様な小さなものまで様々です。
基本的にサイズが大きくなればなる程、使うガラスの量や制作工数も増えるので費用は上がります。
下の画像の様な大きいパネルですと費用が上がります。
(2)ピースの数
ステンドグラスはデザインに合わせてガラスをカットし、作品を作っていきますので、細かいデザインの場合は必然的にピースが増えます。
そしてピースが増えるとガラスのカットや組み上げる工数が増えます。
逆に分割が少なく、シンプルなデザインの場合はこのあたりの工数を削減する事ができます。
(3)使うガラスの種類や色
ステンドグラス用のガラスですが、値段が高いものから安いものまで様々です。
マシンメイドと言われる機械で生産されるものと、ハンドメイドで1枚ずつ職人さんが作るものでは値段も大きく異なります。
色に関しても、絵の具などと同じように使う原料によって値段が異なります。
例えば、ピンク色のガラスの中には「ゴールドピンク」といって“金”を原料としているガラスがあります。
「ゴールドピンク」は非常に発色の良い美しいガラスですが、みなさんご存知のように、時価で取引される“金”を原料としていますからとても高額です。
そのため、ゴールドピンクを大きな面積で使ったパネルは高額になります。
価格設定もステンドグラス作家の腕の見せ所の一つです
他にも納期や配送場所、設置作業の有無など価格を決めるのには様々な要素がありますが、これらの要素を踏まえて、クライアントの希望と予算に沿ったデザインをするのもステンドグラス作家の腕の見せ所だと思います。
おそらくは一度取り付けたらそんなに簡単に取り替えるものでもないでしょう。
自分にとって“何が譲れないこと”なのか見極めることも大切です。
“予算”なのか“デザイン”なのか・・・。
その辺りも含めて検討して見てはいかがでしょうか?
ステンドグラスは身近な存在です。
費用に関して不安を持たれていた方は、ステンドグラスを注文するのが少し身近に感じられたのではないでしょうか?
意識して街を歩いてみると結構ステンドグラスを見つけることができるくらい実は身近な存在なんです。
オーダーステンドグラスを考えている方は是非、一歩を踏み出してみて下さい。
Yuko Terashima Art & Designとは
グラフィックデザイナーとして活躍した経験を活かし、
動物や植物、食べ物などのステンドグラス作品を作っています。